秘密基地はすぐ近く。

雲は2種類ある。

行き先が有って、慌しく急いでいる雲。風に流されてるわけじゃないんだ。方向が定まっているから他に見向きもしない。

行き先が無くて、時間を持て余しているかのようにぼーっとしている雲。風が無いから動かないんじゃなくて最初から動く気が無いんだ。


忙しい雲はあっという間にいなくなっちゃうんだ。だって行き先があるから、そこに向かって一直線に、足早に去っていく。
10分もすればもう見えないとこまでいっちゃう。

行き先が無い雲は、本当に暇そうなんだ。
することが無いから、同じ場所にいて同じ景色を見ている。まるで僕みたいに、ってね。


雲を見ていると全然飽きません。高田馬場のいつも居る場所の近くに雲が良く見れる場所があります。都会の喧騒もほとんどなく、季節やその日の天気を満喫できる秘密の場所。

秘密基地です。

そこでファンタを横において、東京スカパラダイスオーケストラを聴きながら、ボケーっと空を見上げると、行き先の無い雲と目が合います。行き先の有る雲は僕に目をくれようともしません。

そして僕は行き先が有る雲には焦りを、行き先が無い雲には安心をもらうのでした。

投稿者: HayatoHoshikawa 日時: 13:29 | パーマリンク | コメント (2) | トラックバック (0)