小笠原諸島は父島での夏休み

僕の夏休みというゲームをご存知だろうか。
そんな夏をほんの一日かそこらでいいからすごしたかった。

大学に入ってからというもの、「夏休み」として過ごした期間がなかったため、昔のように海でへたへたになるまで泳いだり、蝉の鳴き声を聴きながら強い日差しを日影で避けてゆっくり過ごすことに無類の価値と憧れを感じ、小笠原諸島へ。

9月の中ごろ、東京は秋の入り口。夏の光線と秋の陰線が波のように行ったり来たり。

しかし小笠原はまだまだ夏なのだ。コンビニも無い島夏休みを夏休みらしく夏休みとして過ごすのは、僕の稚拙な願望を簡単に叶えてくれた。

日中は海で毎日魚を突付き、イルカと泳ぐ。
夕日が沈むのをゆっくりと眺める。
夜は川になる星とテレビで阪神巨人戦を見る。

これが俺の夏休みだ!

◆写真